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電界計算の基準点(境界条件について補足)

「電界シミュレーションを行う際にポテンシャルを持った電極を一つだけ置いた場合、基準になる電極は無限遠に置かれているのでしょうか?」というご質問を頂きましたので、こちらでも簡単に説明致します。

数値解析では無限遠の計算は出来ませんので、境界条件の設定により近い状況を作ることになります。
EStatではノイマン(Neumann)条件とディリクレ(Dirichlet)条件があります。
・ノイマン条件:電場が境界に平行(何も設定しない場合)
・ディリクレ条件:固定電位、電場が境界に垂直(境界線をregionとしてポテンシャルを設定する場合)

どちらの場合も境界と十分な距離があれば、電極付近の電場分布は正確なものになります。電極と境界が近すぎると境界条件の影響が出て、電極付近の電場も少し歪んだ形になります。状況に応じて適した境界条件を選んで下さい。
なお、ノイマン条件で周りが囲まれている様な状態は本来は物理的でないので、解の収束性が悪くなりがちです。

境界条件の説明に関しましてはEStatマニュアルのp.10前後(1.5章)をご覧ください。