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OmniTrak(3次元荷電粒子軌道シミュレーター)の粒子放出モード

OmniTrakの電子/イオンのエミッションの種類について質問がありましたのでここに一通り説明致します。

 

●エミッションのモードにはTrack、SCharge、RelBeam、FEmit、Secondaryがあります。

Trak: 粒子が単純に予め計算された電場および磁場に従って沿って移動するモードです。

SCharge: 粒子が持つ電荷による空間電荷を考慮した軌道を計算するモードです。ある程度電流値がある場合に使います。

RelBeam: 相対論的ビームのモードです。空間電荷に加え、ビームの自己磁場も考慮します。

FEmit: 電界放出で電子が飛び出す場合です。小さい電流値を想定しております。

Secondary: 二次電子放出の計算をします。

 

以下に各モードで設定可能なパラメータについて述べます。

 

●Trackモード:

EMITコマンドでは粒子の質量、電荷を設定できます。

PLISTコマンドおよびPFILEコマンド(EMITコマンドの変わりに個々の粒子をリスト形式で設定します。)

粒子の質量、電荷、運動エネルギー、座標、方向ベクトルを設定します。

 

●SChargeモード:

EMITコマンドでは粒子の質量、電荷を設定できます。

TSOURCEコマンド: EMITコマンドとともに使い、粒子がエミッションする際に角度分布を与えます。温度をeV単位で与えます。

EDIRECTコマンド: EMITコマンドとともに使い、粒子のエミッションの方向をカソードの表面に平行に設定したり、電場に平行に設定したりします。

PLISTコマンドおよびPFILEコマンド(EMITコマンドの変わりに個々の粒子をリスト形式で設定します。)

粒子の質量、電荷、運動エネルギー、座標、方向ベクトル、電流値を設定します。

JLIMITコマンドで電流密度の上限を設定できます。

 

●RelBeamモード:

EMITコマンドでは粒子の質量、電荷を設定できます。

PLISTコマンドおよびPFILEコマンド(EMITコマンドの変わりに個々の粒子をリスト形式で設定します。)

粒子の質量、電荷、運動エネルギー、座標、方向ベクトル、電流値を設定します。

 

●FEmitモード:

EMITコマンドで電子の仕事関数、電界集中係数(field enhancement factor)を設定できます。

 

●Secondary:

SECONDARYコマンドで二次電子放出係数、放出がピークとなる一次電子の運動エネルギー(eV)を設定することができます。